私たちはつい、
何をしているか?に焦点をあてていますが、
なぜそうしているか?に焦点をあててみませんか?
人の行動の動機は、
1.快のため
2.不快を避けるため
のどちらかに集約されます。
アメリカのアート・マークマン氏は著書の中でこの動機のシステムを
ゴー(Go)システムとストップ(Stop)システムと呼んでいます。
一見すると、嫌なことをしている場合も、そのことで
もっと不快な思いを避けている、という場合が結構たくさんあるのです。
「こっちのほうがましだ」という消極的選択です。
不満や愚痴をいいながら、そこに居続けている人は、
そこから離れることで感じる不安や心配の方が嫌だから、そうしているのです。
快を求める気持ちの方が、より行動力を強化します。
ゴーシステムの方がストップシステムの方より私たちを強力に行動させるのです。
ダイエットしていて、痩せたいのに食べてしまうのは、
痩せるために食べない!というストップシステムを使おうとしても
おいしいものを食べたい!というゴーシステムの方が強力だからです。
疲れていたり、気分が乗らないときは誰にでもありますが、そんなとき
ストップシステムはすぐに機能しなくなります。
仕事で疲れてヘトヘトになると、目の前にある甘いものの誘惑に勝てませんよね。
仕事の後は野菜スティックを食べる!という新しいゴーシステムの習慣を身につけられれば、
疲れていてもストップシステムに頼らず行動できるようになります。
これは相手の行動を変えたいときにも役に立つ方法です。
「○○しないように!」という注意は、相手のストップシステムを利用するものですよね。
相手にしてほしい行動を「○○するように!」と言い換えれば、
相手のゴーシステムを利用できます。
学校の廊下の張り紙も、昔は「廊下を走るな!」でしたが、
現在は「廊下は静かに歩きましょう」に変わっています。
さて、あなたはどんな新しい習慣をみにつけますか?
あなたがあなたらしくますます輝けますように。