ご訪問ありがとうございます。
暑い日が続いていますが、夏バテや熱中症など気をつけてお過ごしくださいね。
そろそろお盆。
東京では7月にお盆を済ませているという方も多いですが、
地方では8月にお盆という風習の方が多いですね。
今日は、お盆休みで久々に高齢のご両親の元に帰られる方向けの記事です。
「終活」や「エンディングノート」という言葉を見聞きする機会が増えています。
まだ自分には関係ない、と思う方も多いかもしれませんが、
そろそろ親の年齢を考えると何かしておいた方がいいのかな?と
感じている人も多いかもしれません。
今、40代、50代の方の親世代はほとんど60代以上になっていると思います。
後期高齢者医療保険制度に切り替わる75歳という年齢を過ぎると
認知症や健康状態に何かしらの問題を抱えるリスクが高まることがわかっています。
定年退職した後の旦那さんが「ぬれ落ち葉」なんていわれたこともありました。
また、ずっと一緒にいることがストレスで体調を崩してしまう「夫源病」なんて言葉も。
そうならないためには、長生きの時代の自分の高齢期の人生設計を
40代、50代からスタートしておくことも大切なことだと思います。
家族、親の万一のことを考えるのは誰にとっても楽しいことではありません。
でもね、私たちはみんな生まれたからには必ず旅立つ日が来るのです。
どんなに寿命が延びたとしても。
起きてしまってからでは選択肢も限られて
後悔することも多いのが現実です。
お互いに元気な今だから、できること、話せることがあるのです。
老いることを受け入れるのが難しいと感じる人も多く、
また親の変化を受け入れるのが難しいと感じる人も多く、
お互いの想いがすれ違ってしまうという問題も起きています。
ポイントは「あせらず あきらめず できることから一つずつ」です。
では、以下に「離れて暮らす親に久しぶりに会う時にチェックすること」リストをご紹介します。
- 洗濯物がたまっていないか、水回りの掃除ができているか
- 冷蔵庫の中に消費期限の切れたものはないか
- ものが増えすぎていないか、不足していないか
- 何かあったときに緊急連絡先のわかるものはあるか
- わが家のお墓事情を聞いておく
1~3は認知症のチェックです。
認知症になると、段取りがうまくできなくなり、
これまでできていた家事ができなくなります。
また、同じものを何度も買い足してしまったりすることもよくあります。
認知症は原因不明といわれ、完治する治療法は未だありませんが、
早めに診断を受け、投薬によって進行を遅らせることはできるようになっています。
特に、70歳以降は5歳ごとに発現率が倍増するというデータもあり、
70歳を超えたら、「もしかしたら」という気持ちで
日常生活を観察しましょう。
4は親が急病で倒れたり、何かあったときに自分で連絡できないときの備えです。
携帯電話やスマホを持っている方も多いので、
緊急連絡先がわかるように設定をしたり、
常に携帯できるカードのようなものをプレゼントするのもいいでしょう。
保険証のコピーや診察券のコピーなどをとっておいたり
健康状態を確認しておくことも重要です。
5は、終活の大きなテーマであるお墓と供養について。
お盆にお墓参りに行かれる方も多いと思います。
自分の家のお墓事情がどうなっているかを聞くには
ピッタリのタイミングです。
元気なうちに確認しておくことで
お互いに安心できます。
終活について話をするきっかけがない、という方が大勢います。
でも、残された人が後悔するのは、
本人の希望をきちんと聞いておけばよかった、
自分の選択で本当によかったのか、
ということです。
突然こういった話をされると、気分を害してしまう高齢者もいます。
それは、自分自身が老いることや死について
まだ心の準備が十分でないために起きる反応です。
「今は大きな自然災害もいつどこで起きるかわからないし、
何かあった時に、すぐに駆け付けられるようにしておきたいから」
など、話しておきたいのは自分が親のことを大切に思っているからだということが
伝わるように話してみるとよいでしょう。
言葉が足らないと、勝手な解釈でミスコミュニケーションが起こりやすいものです。