私たちが持つ「不安」という感情には必ず「怖れ」がセットになっています。
失敗する怖れ、間違いを犯す怖れ、馬鹿にされる怖れ、嫌われる怖れ、見捨てられる怖れ、恥の怖れ、役に立たない怖れ、失望させる怖れ、死の怖れ・・・自分がそれはイヤ!と強く思うことほど、そうなるかもしれないと感じることで怖れを抱き不安を感じます。
その怖れを回避するために「どうすべきか?」「どうした方がいいのか?」と考えますが、結果というものは出てみなければわからない不確定なもの、自分でコントロールのできないことです。コントロールできないことをコントロールしようと考えるので、いつまでたってもその怖れから逃れることはありません。
では、どうしようもないと諦めますか?・・・私は嫌です。(笑)
心配事の9割は起こらない、という書籍があるように、私たちが頭で考え出す未来の心配事は、実際にはほとんど起きないものです。
まだ起きていないことにあれこれと気をもんで、エネルギーを使っているということにまずは気づきましょう。
そして、ここからが重要なことですが、起きるかもしれない、起きてほしくない最悪の事態に備えて、今、できることは何か?を考え、実際に行動することです。
突然ですが、あなたは保険に加入していますか?保険は、いざという時のために、多くの人がお金を出し合って助け合う制度です。予期せぬ事態への経済的な備えです。社会保障制度も、一人一人では十分にすることが難しい備えを、社会全体で助け合うという仕組みです。
どんな未来が待っているかは誰にもわからないことですが、不安に感じることに対して、今、自分ができることに目を向け、保険に加入するように、準備をすることをリスクマネジメントといいます。
例えば、現在貯蓄がまったくなく、生活費もギリギリで今後の生活が不安という人は、まずは貯蓄がいくらあれば不安が和らぐのかを考えます。今後の生活にいくら必要なのかを具体的に計算します。
そして、生活費の見直しをして、貯蓄を月に1000円でも3000円でも始めることです。
家計の収入と支出のバランスが崩れているなら、その見直しが最優先です。支払いを減らすことに意識が向きがちですが、収入を増やす方向に意識を向けてみると意外なアイデアが浮かぶこともあります。最近は週末起業や副業などもインターネットで簡単にできるようになっています。
誰かが何とかしてくれるのを期待して待っていても、状況は何も変わらず、悪化しつづけるだけです。
あなたの人生をどうするかは、あなたの行動が決めるのですから。
心配だ不安だと、思っているだけでは現実は何も変わりません。そのエネルギーを使って、今、できることを、今、するのが大切です。
あなたがあなたらしくますます輝けますように。